オール電化とは?都市ガスと比較したときのメリット・デメリットを紹介

2021年3月30日

オール電化とは、ガスを使わずにすべての熱源を電気でカバーすることです。光熱費や水道料金は毎月発生するものですので、家を建てるときにどんな熱源を選択するかはとても重要。この記事では、オール電化のメリットやデメリット、都市ガスとの比較について解説します。

オール電化とは?

木の家と電球

オール電化はその名の通り、家庭のエネルギー源すべてを電気でまかなうこと。ここでは、ガスとは何が違うのか、しくみや料金はどうなっているのかを紹介します。

オール電化の定義

2000年代から広まり、安全面の高さから人気を集めているオール電化住宅。ガスをいっさい使わず、調理や給湯、換気など住宅に必要なエネルギー源すべてに電気を利用します。

最近では「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」といった省エネや創エネに特化した住宅が主流で、オール電化と太陽光発電を組み合わせた住宅などが注目されています。

オール電化で使用される電化製品

住宅をオール電化にした場合、ガスコンロの代わりにIHクッキングヒータを設置します。

また、お湯を沸かす際に必要なエコキュートなどの給湯器、電気ヒーターやヒートポンプ式を使った床暖房など、オール電化住宅には必要な設備が複数あります。

オール電化の電気料金

電力供給会社によって多少の違いはありますが、オール電化の電気料金は4人暮らしの場合、1ヵ月で平均1万4,000〜1万5,000円程度と言われています。

電気ガスとその他光熱費の平均額は、二人暮らしで年間26万3,412円(引用:総務省統計局による「2019年 家計調査報告」)。しかし、オール電化だと19万円程度なのでお得です。

さらなる節約をする手段としては、電気給湯器や蓄熱暖房機の夜間使用量が安く設定された専用のプランがおすすめです。また、消費電力の大きな電化製品を使用する際は、タイマーで夜間に作動するよう設定するなど、工夫しだいでさらなる節約ができます。

オール電化のメリット

IH式のキッチン

オール電化のコンロは天板がフラットで、掃除がしやすい構造です。このように、オール電化にすることで生まれるメリットはたくさんあります。ここでは、オール電化のメリットについて紹介します。

光熱費が管理しやすく節約できる

オール電化にすると、ガス料気の支払いがなくなるため、光熱費の管理がしやすくなります。

オール電化の夜間電力と都市ガスの料金は大きく変わりませんが、ガスの基本料金を支払わずに済む分、電気とガスの併用に比べると節約できると言えるでしょう。

火を使わないので安心

IHクッキングヒータは、火を使わないので火災の危険性が低いです。磁力線によって鍋自体を発熱させるので、キッチンまわりも熱くなりません。夏場の暑い時期でも、コンロによる熱気を感じないのも魅力。

また、ガスを使用しないので二酸化炭素を増加させません。火も使わないので、子どもやお年寄りのいる家庭でも比較的安心して使用できます。

震災時の対応力が高い

震災が起こった場合、電気・ガス・水道の中でも電気の復旧が一番早いと言われてます。

またエコキュートなどの温水器は、夜間にお湯を沸かし、日中使えるようタンクに貯めておくしくみです。飲料水としては利用できないものの、震災時にタンク内の水を一時的な生活用水として使用できるのもメリットです。

オール電化のデメリット

電気パネル工事をする人

オール電化には、デメリットもあります。後悔しないためにもしっかりとデメリットを把握しておきましょう。

初期費用が高額になる

IHクッキングヒータやエコキュート、電気温水器などを導入するには本体費用や工事費用がかかります。そのため、ガス併用と比べると初期費用が高額になると考えておきましょう。

停電時は機能しない

すべてを電気でまかなうと、停電が起きたときに機能しなくなるリスクがあります。火が使えず、お湯も出なくなるので、生活に関するほとんどの手段が塞がれるかもしれません。携帯ガスコンロなど、停電に備えた常備をしておく必要があります。

電気料金が割高になる時間・季節がある

オール電化の料金プランは、夜間の電気単価が安く、日中は割高です。昼間、家で過ごす家族がいると電気代が高くりがちです。また、夏より冬の方が光熱費が高くなる傾向も。この条件とライフスタイルを照らし合わせて検討しましょう。

設備の設置・メンテナンスが高額かつ手間がかかる

エコキュートや蓄熱暖房機などを設置する際、本体・基礎工事費・電気工事費などのコストがかかります。また、設備が大きいので十分な設置場所や補強も必要です。エコキュートの騒音が問題となる可能もあるので、設置場所も考慮しなくてはなりません。

エコキュートの寿命は約5~15年と言われているので、修理や交換などにかかる費用や手間もいずれ出てくるでしょう。

都市ガスについて

火にかけられた鍋

家庭で使用するエネルギー源は、電気の他にプロパンガスや都市ガスがあります。ここでは、比較されることの多い都市ガスとオール電化との違い、プロパンガスについてなどを紹介します。

都市ガスとは?プロパンガスとの比較も

都市ガスとは、天然ガスを原料としています。電気や水道と同じように、地中に通されたガス管を通じて家庭に届くのが特徴です。

一方、プロパンガスは液化石油ガスが原料です。ガスの充填されたガスボンベを家庭に配送し、各家庭ごとの配管を使用して供給されます。

プロパンガスの料金は事業者が自由に設定できるため、配送にかかる人件費や運送費などから割高になる傾向があるのです。都市ガスは2017年から自由化されたものの、以前の規制料金の影響が強く、大幅な料金変更はまだ見られません。

都市ガスのメリットとデメリット

都市ガスのメリットは、なんと言っても料金の安さ。都市ガスは公共料金なので、急に値上がりする可能性も低いです。また、地中からの供給方法なので、ガス設備の場所を取る必要もありません。人体に無害で環境にやさしい性質という点も魅力です。

一方デメリットは、都市ガスの導管がない地域に住む場合に契約できないことです。参入企業も少なく、ガス会社の選択肢が狭いのもデメリットして挙げられます。また新築の場合、ガス導管を引き込むなど、工事費用がかかってしまうので初期費用が高くなる可能性もあります。

災害時にプロパンガスより復旧が遅い点もデメリットです。復旧までに何日もかかってしまうことがあるので、災害時の対策を考える必要があります。

オール電化と都市ガスの比較

都市ガスを利用できる地域なら、オール電化との併用をおすすめします。昼間の電気代が割高になるオール電化は、ガスを併用することによってお得になる可能性があるからです。しかし、プロパンガスしか選択肢がない場合は、オール電化一本が良いことも。

電気と比べるとガスの方が熱量が多く、火力も強いです。使いたい調理器具や作りたい料理にも大きく関わってきますので、比較して自分に合ったエネルギー源を選んでください。

家づくりの参考に、住宅展示場へ足を運んでみよう

並んでいる家の模型

実際の住まいを見るとイメージが湧きやすいもの。オール電化にしようか、間取りはどうするかなどと悩んでいる人は、ぜひ住宅展示場に行ってみましょう。ここでは、おすすめの住宅展示場を厳選紹介します。

相模原住宅公園

「優しい住まい(空間)・快適な暮らし(生活)」を提案し目指している相模原住宅公園。最先端のデザイン・設備を搭載したモデルハウスを見学できます。センターハウスでは、キッチンや床暖房などを実際に体験できますよ。

  • 住所:〒252-0214 神奈川県相模原市中央区向陽町1-17
  • TEL:042‐776-8808
  • 営業時間:10:00~18:00

※各モデルハウスの営業については、モデルハウスに直接お問い合わせください。

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tvkハウジングプラザ藤沢

神奈川県で2番目に大きいtvkハウジングプラザ藤沢。多様なニーズにあった家が見られるでしょう。また、湘南モールやMr.MAXなどの商業施設も近隣にあるので、藤沢付近で建築を検討している人はそちらもあわせてチェックしてみてはいかがでしょうか。

  • 住所:251-0042 神奈川県藤沢市辻堂新町4‐2
  • TEL:0466-35-4885
  • 営業時間:10:00~18:00

※各モデルハウスの営業については、モデルハウスに直接お問い合わせください。

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待ち時間なしでスムーズな打ち合わせをするなら、予約するのがおすすめです。希望エリアにある住宅展示場などにぜひ足を運んで、家づくりの参考にしてくださいね。

その他の展示場はこちら

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オール電化は、住む地域やライフスタイルに応じて選ぼう

ソファに座っているカップル

オール電化は、住む地域やライフスタイルが大きく関わってきます。メリット・デメリットをしっかり把握し、導入を検討することが大切です。光熱費は毎月かかるコストだからこそ、後悔しないようご家族でしっかりと話し合いましょう。